
当店で販売しているハイピークというドイツのメーカーに「グース4」というモデルがあります。
このテントはよく、「ノルディスクのレイサ4とどう違うのですか?」というご質問を頂きます。
そこで今回はノルディスクのレイサ4とハイピークのグース4を比較してみたいと思います!
※レイサは現在は取り扱いが無いので画像はグースの画像のみとなりますm(__)m
目次
ハイピークとは
ハイピークはドイツのフィーアゼンという都市に本社を置くアウトドアメーカーで、ドイツらしく品質管理が行き届いていて、不良品の率がかなり低い私は大好きなメーカーです。
その割に価格設定は低めなので、コスパ面でもかなりお勧めできます!
特徴としては通気性にこだわったモデルを多く展開しています。
ヨーロッパのテントは比較的メッシュが少なかったりと日本の気候にマッチするテントはそう多くありませんが、ハイピークのテントはメッシュが豊富に使われていますので、日本でもとても使いやすいと思います。
以下項目ごとに分けて2つのモデルを比較してみたいと思います。
設営サイズ
レイサ4:495 x 230 x 190 cm
グース4:440 x 240 x 190 cm
長さが45㎝ほどレイサが長いですね。
インナーテントのトータルのスペースがレイサは広いようですね。
収納サイズ
レイサ4:65c x 25 cm
グース4:64 x 25 cm
収納サイズはほぼ同じ程度です!
重さ
レイサ4:10kg
グース4:7.9kg
重さはグース4が2キロ強軽いですね。グース4はライトウェイトモデルとして発売されていますので、生地やポールが軽量化されていますのでその分の差が出ているのだと思います。
オートキャンプであればどちらも気にするほどの重さでは無いですが、バイク等で運搬される場合は2キロでも軽いほうが楽だと思います。
エントランス
レイサ4:3か所
グース4:2か所
レイサ4にはフロントに1か所、サイドに2か所の計3か所のエントランスがあります。
開放感は抜群ですね。
グース4は両サイドに各1か所、計2か所のエントランスがあります。
解放感という意味ではレイサのほうが勝っていますし、いろいろなパターンで使えそうですね。
フライシートのメッシュ
レイサ4:サイドドア2か所
グース4:片側ドアにメッシュ窓+「Advanced Low Vent system」
レイサはサイドドアをフルメッシュにできます。
グースはサイド片側のドアに、開き具合を調節できる大きなメッシュ窓が付いています。
Advanced Low Vent system
更に「Advanced Low Vent system(アドバンスド ローベントシステム)」というベンチレーションがあります。
上の画像のテント下部のベンチレーションですが、全体の空気を循環させるためと、雨で他のメッシュ窓やドアを開けたくない場合でも、このベンチレーションからは雨は振り込みにくいので通気を確保することができます。
これ特に雨が多く湿気の高い日本では効果的だと思います。
もちろんカバーは付いていますので開閉はできます。
開閉はインナーテント内からできるようになっていますので使い勝手も良いですね。
リビングスペースのフロアシート
レイサ4:バスタブフロア
グース4:バスタブフロア
リビングのフロアはどちらもバスタブタイプの立ち上がりのあるタイプのフロアなので、雨や虫が浸入しづらく快適にお使いいただけると思います。
インナーテントのサイズ
レイサ4:230 x 200 cm / 110 x 200 cm
グース4:140 x 220 cm / 140 x 220 cm
レイサ4は3人用と1人用のインナーテントに分かれています。
グース4は2人用のインナーが2つ設置できます。
インナーテントを2つ設置の場合のリビングの広さ
レイサ4:130 x 230 cm
グース4:140x 240 cm
インナーを1つ設置の場合のリビングの広さ
レイサ4:240 x 230 cm
グース4:280 x 240 cm
インナーテントを1つにした場合、リビングスペースはこうなります。
レイサは3人用の個室が広いので、この場合のリビングは少し小さめでしょうか?
40㎝程、グース4のほうが広いようですね。
この場合のリビングスペースはグランドシートが無いので土間での使用になりますね。
※サイズが分かればグランドシートの製作は可能です(⌒∇⌒)
インナーテントのメッシュドア
レイサ4:全面メッシュ
グース4:全面メッシュ
レイサのメッシュはドア面全てがメッシュにできます。
グース4は表記上は全面となっていますが、下部1/4程はメッシュにはならないので実質は3/4がメッシュとなります。3/4メッシュになるので通気としては十分かと思います。
ランタンフック
レイサ4:なし*
グース4:それぞれのインナー内に各1か所
レイサ4については海外の店舗に問合せをしてみたところランタンフックは無いという回答をいただきました。
※間違っている場合は訂正しますのでご連絡いただけると助かりますm(__)m
グース4にはインナーテントごとに1か所ずつ(計2か所)ランタンを掛けるフックが付いています。
ベンチレーション
レイサ4:両インナー後方
グース4:両インナー後方
レイサ4のベンチレーションは3人用インナー側に3か所、1人用インナー側に1か所あります。
グース4のベンチレーションは、両方のインナーテント後方に各1か所大きめのベンチレーションが装備されています。
スカート
レイサ4:なし
グース4:リビング部分スカート付
レイサ4には、これで結構お悩みに方も多いようですが、スカートが付いていません。
グース4は中央のリビング部分にはスカートが付いています。
ですので土間で使ったとしても隙間風を防いでくれます。
※インナーを1つでお使いの場合は、中央以外はスカートは付いておりません。
ポール
レイサ4:径11㎜アルミポール
グース4:径11㎜アルミポール
両方とも弾力性・耐久性が高いT6グレードのポールです。
※当店取扱のグース4には、ポールが破損した場合に便利な、当店オリジナルのアルミパイプを付けていますので、万が一ポールが折れてもその場で応急処置ができます。
ペグ
レイサ4:アルミペグ
グース4:アルミペグ
こちらも両モデルともアルミ製のペグです。
軽くて持ち運びしやすいですが、硬い地面では曲がってしまう事もありますので、地面の状況に応じてお手持ちのペグ等と使い分けたほうが良いと思います。
ジッパー
レイサ4:ノルディスクオリジナル
グース4:SBS社
レイサ4のジッパーはノルディスクオリジナルのジッパーで製造元のメーカーがどこかわかりませんでした。
グース4のジッパーは全てSBS社製のジッパーです。
SBS社は世界第2位(1位はYKKです)の規模のジッパーのメーカーで、手軽な価格帯で買う事ができますが、品質には定評があり、当店でもSBSのジッパーはほぼトラブルはございません。
品質はとても安定しています。
耐水圧
レイサ4:3000㎜
グース4:3000㎜
耐水圧はどちらも3000㎜です。
ヨーロッパのテントでは平均的な耐水圧ですね。
基本ヨーロッパは雨が多いので(地域にもよりますが)耐水圧は高めに設定されています。
3000㎜あれば通常のキャンプであれば全く問題ありませんし、あまり高すぎると結露しやすくなりますので、キャンプ場でのキャンプであれば丁度良いレベルの耐水圧ですね。
価格
レイサ4:136400円(楽天での最安値)
グース4:69800円(当店グランドシートセットでの価格)
価格はかなり差がありますね。
ノルディスクは全体的に価格設定は高めですが、細部までこだわってオリジナルのパーツが使われていたりするのでどうしても価格は高くなるのでしょうね。
まとめ
今回はレイサ4と最近問合せが増えてきたハイピークのグース4を比較してみました。
ハイピークのテントは価格の割に品質が良く、不良品率はかなり低いです。
さすがモノづくりの盛んなドイツのメーカーですね。
ハイピークのテントはまだ日本ではあまり出回っていないテントですので、人とかぶりたくない方にはかなりお勧めできるテントです。